やまなみコーチング学園 講師シェア会レポート
開催日: 2025年2月27日 14時〜テーマ: 『最高のチームを作るための要諦』
チーム作りとは、信頼関係構築と同じです。
チーム作りを学ぶことで、講師と生徒の信頼関係が深まり、互いに支え合いながら学ぶ環境が生まれます。また、親子の関係においても、お互いの努力や思いを尊重し合うことで、前向きな学習習慣が育まれます。こうした信頼の積み重ねが生徒の学習意欲を高め、最終的には成績向上へとつながるのです。
シェア会の目的と意義
やまなみコーチング学園では、生徒の学力向上だけでなく、社会で活躍するための力を育むことを大切にしています。そのために、講師自身がチーム作りやリーダーシップを学び、生徒一人ひとりをより良く支援できる環境を整えていくことが必要です。
今回のシェア会では、WBC日本代表を率いたヘッドコーチ・白井一幸氏や、小惑星探査機「はやぶさ2」プロジェクトマネージャーの津田雄一氏の組織論を参考に、「最高のチームを作るために必要なこと」を学びました。
シェア会のグランドルール
このシェア会では、以下のルールを守りながら進めました。
最後まで話を聞く
批判・非難をしない
良いところを探す
この姿勢は、生徒との関わりにも活かし、お互いに学び合いながら成長できる環境作りに役立てています。
各講師の気づきと学び
甲斐先生の学び「チームとして目的を共有することが成長の鍵」
野球においても、教育の現場においても、共通の目的があることで一人ひとりの役割が明確になり、最大限の力を発揮できることを学びました。特に、目標だけに囚われるのではなく、その先にある目的を意識することが重要だと感じました。
また、生徒の成長を支える上で、それぞれの得意分野や強みを理解し、適切な役割を与えることが大切であると学びました。塾においても、生徒一人ひとりの個性を活かしながら指導を行うことで、彼らの学習意欲を引き出し、より大きな成長へとつなげていくことができると感じました。
さらに、全力で努力を続けることで運を引き寄せるという考えにも共感しました。何も準備ができていない状態では、偶然の好機が訪れても活かすことができません。しかし、日々の努力を重ねることで、巡ってきたチャンスに対して瞬時に対応し、最大限に活用することができると実感しました。
丸山先生の気づき「全力で挑戦することが運を引き寄せる」
成功するチームには「偶然の成功」はなく、全力を尽くして準備した人がチャンスを掴むことができるという考え方に共感しました。
また、チームとしての成長には、まず全員が「やる」と決めることが重要であり、その決意を共有することで個々の主体性が生まれると感じました。そして、成功するためにはできる理由を考え続け、意識してできることを愚直に徹底してやることが不可欠だと考えました。
さらに、自律的なチームの形成には、指示を待つのではなく、自分ができることを自ら考えて行動する姿勢が必要です。各メンバーがリーダーシップを発揮し、それぞれの役割を超えて協力し合うことで、より強いチームが作られると学びました。
濱野先生の視点「挑戦し続けるチームが強くなる」
チームとしての成長には、全員が同じ目的を持ち、共に進んでいくことが不可欠であることを学びました。目標は常に達成すれば次が生まれ、終わりのない成長が続くものです。そのため、単なる目標達成に満足せず、目的意識を持ち続けることが重要だと感じました。
また、結果は決して偶然の産物ではなく、意識して行動することで生まれるものです。生徒に対しても「たまたま良い成績を取れた」という成功体験を安易に受け入れるのではなく、努力によって成果を出すことの大切さを伝えていきたいと考えました。
さらに、失敗を恐れない姿勢が強いチームを作る鍵であることを学びました。挑戦しないことこそが最大のリスクであり、失敗は成長の機会であるという意識を持ち続けることが重要です。生徒たちにも、失敗を乗り越える力を育てる指導を心がけ、自信を持って挑戦できる環境を整えていきたいと感じました。
関谷先生の発見「知識を深めることで感動が生まれ、人は変われる」
関谷先生は、「物事を深く知ることによって感動が生まれ、人は変わることができる」というテーマで考察しました。
知ることで感動が深まる
子どもたちが何かを学ぶとき、「なぜ勉強するのか?」と疑問に思うことがあるかもしれません。しかし、知識を深めることで、物事の本質が見えると共に、共感力が向上しより大きな感動を得られるようになります。
例えば、小惑星探査機「はやぶさ」の話を聞いたとき、最初はその偉業の凄さを理解できませんでした。しかし調べるうちに、600人もの専門家が関わり、膨大な時間と努力を積み重ねたプロジェクトであることを知りました。その背景を理解した瞬間、はやぶさが地球に帰還したシーンが、単なるニュースではなく、大きな感動へと変わったのです。
これは、生徒たちの努力を理解することにもつながります。ただ「頑張っている」と言うのではなく、その子がどのように努力し、どんな壁にぶつかりながらも乗り越えようとしているのかを知ることで、より深く寄り添うことができるのです。
人は変わることができる
もう一つ、大切にしているのが 「人は成長し続けることができる」 という考えです。
プロ野球の世界にも、その象徴的な例があります。ソフトバンクの田口昌徳ジュニアアカデミーコーチ。田口コーチは日本ハム、ダイエーでの現役生活を振り返り、厳しかった先輩としてWBCヘッドコーチの白井一幸さんを紹介。「(田口コーチと同じ)駒沢大学出身なのに厳しくて、白井さんに革手(バッティンググラブ)を貸せと言われて貸したんですけど…」と困った表情で語り、「しばらくかえってこないから、先ほどの革手どうしましたか?って聞いたら、そんなの捨てた!と言われた」と驚愕のエピソードを明かした。「結局かえってこなかったけど、理由は聞けなかった」と当時の上下関係の難しさを滲ませた。
【参考】https://youtu.be/01a8AjPcSnI?si=O-otry23uI3E-7oY
しかし、その言動をしていた白井さん自身が、後にMLBのヤンキースへコーチ留学するなど非常に高い向上心を発揮し学びを深め、今や「神コーチ」と言われるほど選手を支える立場として大きく成長したのです。
この話からも分かるように、人は環境や経験を通じて変わることができます。私自身も、子どもたちと向き合う中で「どうすればもっと伝わるのか」「どうすればもっと成長をサポートできるのか」を考え、日々学び続けています。
お子様の可能性を引き出すために
私は、生徒一人ひとりの「分からない」「できない」という気持ちに寄り添いながら、 「知ることの楽しさ」 を伝え、成長をサポートしたいと考えています。単なる学力向上だけでなく、「学ぶ力」「考える力」を育てることで、将来どんな壁にぶつかっても乗り越えられる力を身につけてほしいのです。
今後の取り組みとビジョン
今回のシェア会を通じて、講師一人ひとりが「最高のチームを作るために必要なこと」を学びました。この学びを活かし、やまなみコーチング学園として以下のような取り組みを進めていきます。
・チームとしての目標と目的の明確化
各講師が個々の指導に取り組むだけでなく、学園全体としての目的をより明確にし、共有する場を増やします。例えば、定期的な講師ミーティングや振り返りの機会を設け、共通の目標を意識しながら指導の質を向上させます。
・生徒一人ひとりの強みを活かす指導
学習指導においても、生徒の得意分野を見つけ、それを伸ばすことを重視します。そのために、講師間での生徒情報の共有を強化し、個別最適化された指導方法を確立していきます。
・自律的な学びを促す環境の整備
生徒自身が主体的に学ぶ姿勢を身につけるために、「自ら考えて行動する」機会を増やします。例えば、生徒が自分の学習計画を立て、振り返る仕組みを導入し、講師はサポーターとして成長を支援します。
・挑戦を奨励する文化の醸成
生徒にとって、失敗を恐れず挑戦できる環境を整えることが重要です。講師自身も新しい指導法やアプローチを積極的に取り入れ、チャレンジする姿勢を見せることで、生徒が安心して挑戦できる雰囲気を作ります。
生徒・保護者へのメッセージ
やまなみコーチング学園では、生徒の学力向上だけでなく、自ら考え、挑戦し、成長する力を養うことを大切にしています。今回のシェア会で学んだことを活かし、生徒一人ひとりの可能性を最大限に引き出す環境を整えてまいります。
保護者の皆様には、私たちの取り組みをぜひご理解いただき、お子さまの成長を共に支えていただければと思います。これからも学園全体で最高のチームを作り、生徒の未来を切り拓くサポートを続けていきます。
今後も皆様と一緒に、より良い教育環境を築いていくことを楽しみにしております。引き続き、やまなみコーチング学園をよろしくお願いいたします。