やまなみ高等学院では、教科の学習だけでなく「人と関わる力」を育てる時間を設けています。 その第1回として、8月に「観る・聴く・話す」をテーマにしたコミュニケーション講座を実施しました。人前で話すのが苦手でも安心して参加できる設計になっています。
なぜ通信制サポート校でコミュニケーションを学ぶのか
通信制高校を選ぶ生徒の中には、集団の中で話すことに不安を感じてきた経験を持つ人が少なくありません。
一方で、社会に出れば人と関わる場面は必ず訪れます。大切なのは「たくさん話せるようになること」ではなく、「自分の言葉で伝えても大丈夫だ」と思える経験を積むことだと私たちは考えています。
やまなみ高等学院のコミュニケーション講座が目指しているのは、次の状態です。

自分の考えや意見を伝えたときに、相手が「しっかり受け取ってくれた」と感じる体験を積み重ねる。
講座で大切にしている4つのルール
講座では、参加者全員で次のグラウンドルールを共有してから始めます。
| ルール | 意味 |
|---|---|
| 話を最後まで聴く | 誰かが話しているときは、遮らない |
| 自分の言葉で話す | 借り物ではなく、自分が感じたことを話す |
| 言いたくないことは言わなくていい | 話すことを強制されない安心感を確保する |
| 相手の話をジャッジしない | 唯一の正解はほとんどない。否定されない場をつくる |
このルールがあることで、「何を言っても否定されない」という心理的安全性が生まれます。 話す力を鍛える前に、まず安心できる場をつくることを最優先しています。
「授業っぽくしない」という設計
講座は、堅い授業形式ではありません。遊びの要素を取り入れながら、自然と「観る・聴く・話す」を繰り返す構成になっています。
実際に行っているワークの例
| ワーク | 内容 |
|---|---|
| 今の気分は? | 今の気持ちを「天気に例えると?」「絵文字だと?」で表現する |
| あなたはどっち? | 2択のお題(「グー派かチョキ派か」など)で自分の感覚を選び、理由を話す |
| ○○と言えば | 「好きなおにぎりの具は?」などのお題に答え、同じ人・違う人とタッチで反応する |
| 好きなもの・気になるもの | 好きな漫画・音楽・食べ物などから話したいものを選んで共有する |
| 呼吸ワーク | 1分間、呼吸に意識を向け、感じたことを共有する |
正解のない問いばかりなので、「間違えたらどうしよう」という緊張が生まれにくいのが特徴です。話すことそのものが目的ではなく、話しても大丈夫だと体で分かることを目指しています。
感情に気づくことから始める
講座では「感情」についても扱っています。
感情は、意識でコントロールできるものではなく、自然に湧き上がってくる人間の反応です。そして、湧いてきた感情はすべて、自分自身の内面をひも解く大切な手がかりになります。
「イライラした」「ショックだった」という感情の奥には、必ず自分が大切にしている願い(ニーズ)があります。 それに気づけるようになると、自分の状態を言葉にできるようになり、人との関わり方も変わっていきます。
この考え方は、SEL(社会性と情動の学習)、ポジティブ心理学、NVC(非暴力コミュニケーション)といった実践的な理論をベースにしています。
やまなみ高等学院が育てたい力
やまなみ高等学院は、高校卒業資格を取ることだけをゴールにしていません。
- 自分の感情に気づける
- 自分の言葉で伝えられる
- 相手の話を受け止められる
こうした力は、進学や就職はもちろん、その先の人生でずっと使える土台になります。コミュニケーション講座は、その土台を「遊びながら」育てていく時間です。
今後も継続的に開催していきます。

よくある質問
Q. 人前で話すのが苦手でも参加できますか?
A. はい。「言いたくないことは言わなくていい」というルールを最初に共有します。話す量ではなく、安心して過ごせることを大切にしています。
Q. 不登校の経験があっても大丈夫ですか?
A. やまなみ高等学院には、全日制の高校が合わなかった生徒、不登校を経験した生徒が在籍しています。一人ひとりのペースに合わせて関わります。
Q. コミュニケーション講座は必修ですか?
A. カリキュラムの一部として実施しています。参加の仕方については個別にご相談いただけます。
Q. やまなみ高等学院はどんな学校ですか?
A. 通信制高校の学習を支える「サポート校」です。高校卒業に必要な学習に加えて、コーチングを軸にした人としての成長を支援しています。詳細は公式LINEよりお問い合わせください。
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