「うちの子、あまり自信がなくて……」
そんな保護者の声を、私たちはこれまで何度も耳にしてきました。
実際、勉強に取り組む前の段階で「どうせ自分なんて」「やっても無駄かも」と、自己評価の低さに悩んでいる子どもたちは少なくありません。
そこで、やまなみコーチング学園が大切にしている第一歩は、
「自分の長所に気づくこと」です。
“できる感覚”が、行動を後押しする
心理学では、「自己効力感(self-efficacy)」という概念があります。これは、“自分にはできる力がある”という感覚のこと。アメリカの心理学者バンデューラによって提唱されたこの理論は、やる気や行動力の根本的なエンジンになることが実証されています。
✅ 保護者の声
「以前は“どうせ無理”が口ぐせでした。でも長所ワークを受けてから、“これならできるかも”と前向きな言葉が増えました。」
子どもたちは、自分の中に「できること」や「得意なこと」を見つけたとき、不思議と表情が明るくなります。
その“できる感覚”こそが、自信となり、勉強や将来へのチャレンジに踏み出す原動力となるのです。
長所は“日常の中”に隠れている
長所というと、「明るい」「努力家」といった言葉が思い浮かぶかもしれません。
でも、実はそれだけではありません。
- テストで失敗しても諦めずに見直した
- 忙しい中でも弟の面倒を見た
- 好きな本を何時間も集中して読んだ
こうした日常の中の行動や選択こそが、その子らしい“内なる強み”です。
🎤 生徒の声
「僕って何もないと思ってたけど、“集中力”や“相手を思いやれるところ”も長所だって言われて、すごくうれしかった。コーチング受けて本当に良かった!」
やまなみの取り組み:「長所発見ワーク」
やまなみでは、全ての生徒が「自分には価値がある」と実感できるように、次のようなアプローチを行っています。
- ✏️ 長所発見シート
➡ 自分の過去の体験や日常から、強みを言語化します。 - 💬 コーチからのフィードバック
➡ 行動や言動を観察したうえで「こんな強みがあるよ」と具体的に伝えます。 - 📔 ストローク(日誌)
➡ 自分に対するポジティブな声かけを習慣化。心理的な栄養補給になります。
こうした働きかけは、脳科学的にも有効です。前向きな言葉は脳の報酬系を刺激し、行動意欲や集中力を高める効果があると言われています(出典:東京大学・池谷裕二教授の研究など)。
ご家庭でできること
保護者の皆様にお願いしたいのは、「結果よりもプロセス」に注目した声かけです。
たとえば、
「90点取ったからすごいね」よりも、
「最後までやりきってたね」「難しい問題にも挑戦してたね」
といった、取り組み姿勢にフォーカスした声かけが、自己肯定感を育みます。
🌼「お母さんが“あきらめずに頑張ってたね”って言ってくれたのが嬉しくて、もっと頑張ろうって思えました。」(中2女子)
その一言が、子どもたちの心に残る“勇気の種”になります。
次回予告:
次回は、自分の力で「目標を立てて、行動し、振り返る」
やまなみ流の“自立学習”のプロセスをご紹介します。
お楽しみに!